インドカレーとお菓子。
幸せのハーモニーがうまれるカフェ。

Shandi nivas café

お店の周りは田畑に囲まれており店内の窓からは季節ごとの田園風景が楽しめる
空き家だった築60年以上の民家を1年かけて改装
キッチンはペチカを境にふたつに分かれている。
お店一番のおすすめメニュー「二種のカレー」
レジ横では持ち帰りのできるお菓子を販売している。お菓子の種類は時期によってさまざま。
「辛いものと甘い物、どちらも大好き」という人は、意外と多いかもしれない。
インドカレーのスパイス香やピリっとした味わいと、
お菓子のやさしい甘さや口に入れたときに感じる安らぎ、
どちらも私たちの気持ちを満たしてくれる中毒性がある。
その両方を一度に味わえる、なんとも幸せな空間がShandi nivas caféだ。
長沼町の中心部から南に10分ほど、広がる田畑のなかにぽつんと、白壁の可愛らしい一軒家がある。今では北海道でもなかなか見かけることがないペチカの細長い煙突がすっとのびる建物は、かつては築60年以上経た民家だった。カフェを営む坂本圭司さん、笑子さんご夫婦が友人らとともに、1年かけて自分たちで改装してカフェを作り上げた。やわらかい光が差し込む店内は、時間がたつのを忘れるほど安心できる、心地よい空間。長沼の人たちのあたたかい気持ちが感じられる。
「ここでカフェを開店する前は、栃木県の那須を中心に全国各地を移動販売でまわっていたんです。その理由は、住む場所を探すため。全国をまわって春夏秋冬、季節を感じられる理想の場所を探していました。最初は長沼や馬追のことは全く知らず、北海道の中でもニセコや洞爺の方に住む場所を探していたんです。そんな中、知人に紹介されて訪れた長沼でとても素敵な人たちに出会い、ここに店をつくろうと決めました。」(圭司さん)
キッチンはペチカを境にふたつに分かれている。インドカレーを作る圭司さん用と、お菓子を作る笑子さん用のキッチンだ。「わたしは焼き菓子やケーキ担当なので、夫がいないとカレーが出せないんです。」と冗談まじりに笑子さんが話してくれた。隣りあうキッチンで作られるカレーとお菓子が、テーブルのうえで調和し、カフェを訪れる人たちを幸せにしてくれる。
圭司さんが作るカレーは、
インドで学んだレシピをベースに日本人の好みにあうようアレンジしたオリジナル。
飲食店に勤めながら何を作りたいか模索していた時期に、
たまたま家にあったインドカレーの本を手にとったのがスパイスに興味を持つきっかけだった。
お店一番のおすすめメニュー「二種のカレー」 お店一番のおすすめメニュー「二種のカレー」 パパドを割って食感を楽しんでも 圭司さんの作るオリジナルカレーを生み出すスパイス

「スパイスは単体でなめたりかじったりすると、まるで薬のような味で、すごく不味いんです。少しバランスを間違うだけで全く美味しくなくなってしまうのに、調合されて料理として完成したときになぜこんなに美味しくなるのか…肉料理と魚料理ではなぜスパイスが違うのか…そう考えているうちに興味が湧き、面白くなってしまったんです。」(圭司さん) その後インドで勉強を重ね、北海道に移住して地元の野菜を使ったオリジナルの味に行き着いた。数種類のカレーと様々な副菜やヨーグルトからなるカレープレートは、カレーと副菜を混ぜながら食べるのもおすすめ。自分なりの組み合わせを見つけるのも楽しい。バスマティライスの上にパパド(インドの豆煎餅)を手で細かく割って散らすと、カレーの美味しさに重ねて食感も楽むことができる。

笑子さんが作るお菓子は、アップルシナモンケーキや黒ごまのケーキなど3〜4種類のケーキと、味噌ピーナッツクッキーなどの焼き菓子4種類。乳製品は不使用で、北海道の素材をいかした素朴な味わいのお菓子を提供している。

乳製品不使用の素材にこだわったケーキたち 乳製品不使用の素材にこだわったケーキたち コーヒーは1杯1杯丁寧にドリップ

笑子さんが作るお菓子は、アップルシナモンケーキや黒ごまのケーキなど3〜4種類のケーキと、味噌ピーナッツクッキーなどの焼き菓子4種類。乳製品は不使用で、北海道の素材をいかした素朴な味わいのお菓子を提供している。

カレーもお菓子も地産地消にこだわり、可能な限り長沼に近い場所で材料を仕入れるように心がけているそう。

「農薬や化学肥料は避け、自然栽培で作っている食材を地元の農家から仕入れています。作り手の顔が見え、それが安心につながるっていると感じています。そして何より、自分たちが美味しいと思えるものをお客様にも提供したいなと。」(圭司さん)

カフェの名前「Shandi nivas」は、インドのケララ州で使われているマラヤーラム語で「平和な場所」という意味。美味しいだけでなく安心して食べられる道産の食材を、辛くて甘いハーモニーにして届ける。圭司さんと笑子さんが作り出すShandi nivasでしか味わえないカレーとお菓子を、ぜひこの場所で味わってほしい。

Information.

Shandi nivas café Shandi nivas café

11:00~17:00(L.O.16:00) 月・火曜定休(月曜が祝日の場合は火・水曜) インドで学んだレシピをベースに日本人の好みにあうようアレンジしたオリジナルインドカレーや、自家製の焼き菓子を、長沼の景色といっしょに楽しむことができるカフェ。野菜や肉、お米などは北海道産にこだわっており、地産地消、無農薬・低農薬な素材を使用して、手間と時間をかけたカレーとお菓子を提供している。
Address北海道夕張郡長沼町東4線南10番地
TEL0123-76-7306
Webhttp://shandinivas.com